DV夫とその夫から離れられない妻の心理を心理士が徹底解説!

DV夫の心理

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この記事では、

DVのある夫婦に共通する心理

について詳しく説明していきます。

DV(ドメスティック・バイオレンス)は、家庭内暴力の一つです。

妻から夫への暴力よりも、夫から妻に対する暴力が多いと言われています。

なぜ夫は妻に暴力を振るうのでしょうか?

なぜ、暴力を受けた妻は、DV夫から離れられないのでしょうか?

ゆう

私が勤める心理相談室でも夫婦間の暴力について相談に来る方もいらっしゃいます。

そこで今回は,

  • DVについて詳しく知りたい!
  • DV夫の心理って何?
  • DV夫から離れられない妻の心理って何?

という悩みや疑問に答えていきます。

DVに悩む夫婦が自分たちの心理について知っておくと悩みの解決につなげられるかもしれません。

もしも御自身や身近な夫婦でDVに悩んでいる方がいらっしゃったら、是非参考にしてください。

目次

DVとは

DVについては、男女共同参加局で次のように説明されています。

「ドメスティック・バイオレンス」とは英語の「domestic violence」をカタカナで表記したものです。略して「DV」と呼ばれることもあります。

「ドメスティック・バイオレンス」の用語については、明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。配偶者からの暴力を防止し、被害者の保護等を図ることを目的として制定された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」は、「DV防止法」と呼ばれることもあります。

引用:男女共同参加局

実際に、配偶者からの被害経験については、次の図のとおりです。

女性の方が男性よりも割合が高く、「何度もあった」「1、2度あった」を合わせると、妻の4人に1人が夫から暴力や心理的攻撃などの何らかの被害を受けた経験があることが分かります。

つまり、DV夫は、外からは分からなくても、意外に身近な家庭に存在していると言えます。

第1図 配偶者からの被害経験
引用:男女共同参画白書令和3年版

DV夫の心理

では、なぜDV夫は、妻に暴力を振るうのでしょうか?

その心理について、いくつか挙げてみます。

  • 男性優位の価値観
  • ストレス発散
  • 男性性の回復
ゆう

一つずつ確認していきましょう。

男性優位の価値観

みなさん、次のような夫婦のやり取りを聞いてどのように感じますか?

ある平日の夜、夫が仕事から帰って来ると、妻が魚を調理して夕食の準備を終えて待っていた。二人で食事をすると、夫がさんまが生焼けであることに気付き、「どうして魚もちゃんと焼けないんだ?」「仕事から疲れて帰ってきたのに、俺を殺す気か!?」などと怒鳴った。妻はひたすらに謝ったが、夫は怒鳴り続け、しまいには食器を壁に投げつけた。

ゆう

これはDV夫の典型例です。

こうした夫の心理には「家にいる妻より、仕事に行っている夫の方が偉い。」「妻は家庭のことをしっかりやるべきだ。」「妻に注意するときは怒鳴っても構わない。」といった考えや気持ちがあります。

DV夫は、自分よりも立場の低い妻が、自分の思いどおりに動かなければ、それを注意するために何をしても良いという身勝手な考えをしやすい可能性があります。

ストレス発散

DV夫は、外面がよく、職場では上司の指示に従順に振る舞って、自分の考えや気持ちを抑えながら仕事をしていることが多くあります。

そうした職場などで生じるストレスを抱えたまま自宅に帰り、そうしたストレスを妻にぶつけることで発散しようとするのです。

これは、先ほどの「男性優位の価値観」とも結び付くと、激しい暴力につながるおそれがあります。

男性性の回復

男性性の回復」というと、小難しく感じるかもしれませんが、簡単に言うと「男らしさを感じる」という意味です。

ゆう

男性は、会社などでは常に競争を意識しなければなりません。

有能な男性であれば、会社での成績もよく、それによって自信をつけて男らしさを感じることができます。

しかし、そうでない場合、会社では競争に負けてしまい、周囲にも認めてもらえず、徐々に自信を失っていきます。

そうしたとき、家庭で妻に対して高圧的・攻撃的に振る舞うことで、妻を見下すことができ、少しでも自分の男らしさを取り戻そうとするのです。

妻の心理

DV夫の心理を見てきましたが、そうしたDV夫からなかなか離れられない妻が一定数います。

なぜ妻はDV夫から離れられないのでしょうか?

DV夫は、妻に対して暴力を振るった後は、大抵の場合、大げさなほど謝罪をして、自分を許してほしいと泣いて請います。

妻は、そうした夫を見ると、「きっともう暴力は振るわないだろう」、「私も悪いところがあったわ」などと考えてしまい、DV夫を許してしまいます。

ゆう

それが繰り返されていきます。

妻自身も、取り立てて取り柄がなく、女性としての自信も持つことができていません。

妻は、DV夫から暴力を振るわれ、その後夫が許しを請うために妻にすがろうとする姿を見ると、「この人には、自分が必要なんだ」と考えます。

それによって,自分を女性として認められたと勘違いをしてしまいます。

おすすめのオンラインカウンセリング

自分のことや家族のことでお悩みの方は、一度オンラインカウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか?

他人に相談することに多くの人は抵抗がありますが、私のブログをお読みになっていただいている方は、悩みを解決するために一歩進むことのできる方です。

実際のカウンセリングルームや精神科病院などにいくのは勇気がいりますし、家族の理解も得にくいと思いますので、そうした方には「オンラインカウンセリング」をおすすめしています。

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多種多様な相談内容にも対応しているので、一度試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、DV夫とその夫から離れられない妻の心理について説明してきました。

こうした夫婦に共通するのは、それぞれが社会で一人の人間として認められるといった経験に乏しく、どうにか自信を取り戻したいという気持ちがあります。

DV夫は妻に暴力を振るいますし、妻はDV夫に謝罪されて頼りにされることに喜びを感じてしまいます。

こうした夫婦はDV被害から抜け出せなくなってしまいがちです。

特に、被害を受ける妻は、生命の危機を感じたり、暴力から逃れたいという気持ちが芽生えたりしたら、ちゅうちょすることなく、警察署などに相談してください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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